【学長メッセージ】 学生の皆さんへ:新型コロナ感染症に関する皆さんへのお願いです

塚本学長
  学生の皆さんへ

 新型コロナ感染症に関する皆さんへのお願いです。
 既にご存知のように、4月16日に出され当初5月6日までとされていた緊急事態宣言が、5月31日まで延長されました。全国での感染拡大状況を見れば、この宣言が延長されること致し方ないことです。特に北海道の状況は極めて深刻と思われます。全国に先駆けて感染征圧に着手したこともあり、北海道ではこの感染症は3月下旬に一時、終息するかに思われましたが、4月に入ってから再び拡大してその後発生者数がなかなか減少してきません。そのため、北海道は特定警戒地域の1つに指定されています。
 
 北海道の新型コロナ感染症への対策を踏まえ、大学では構内へ立ち入りを原則禁止し、講義に関してはオンライン講義あるいは授業日程の延期などで対応してきました(実習も延期)。当初は5月6日までの対応と考えてきましたが、残念ながらこのような感染の状況を考えれば国、北海道の方針に従いこれを5月31日まで延長せざるを得ないと判断しました。  
 そのため、皆さんには結果的に非常な負担を強いることになり憂慮しています。特に、本年度入学してきた皆さんは新学期が開始されると同時にこのような事態に突入したので、期待していた大学生活を全く経験せずにいることにフラストレーションも感じていると思います。

 しかし、皆さんは選ばれて医療者を志した人達です。
 病気を克服するためには医療を受ける側も治療を提供する側も、「時間」と「忍耐」を必要とすることが往々にしてあることは、十分に理解できると思います。今はその時です。
 今回の感染症の世界的な流行は、あらためて私達に「疾患-医療-社会」の関係を再検討することを迫っています。現在行わなければならないこと、将来行うべきことを皆さん自身も考えてみてください。パンデミックな感染症の後に、世の中の仕組みが大きく変わってきたことは歴史が示す通りです。

 皆さんの先輩である本学附属病院の医療者の人達は札幌を初め北海道の各地で、色々な立場から連日、新型コロナ感染症の患者さんの治療に当たっています。このような医療者の献身的な活動にエールを送るためにも、私達も今少しの間、現在の不自由を受け入れましょう。
 喫緊の目標は新型コロナ感染症の征圧です。
 それぞれの立場でこの目標達成に貢献しましょう。

必威体育_必威体育app-平台*官网2年5月7日
必威体育_必威体育app-平台*官网学長 塚本 泰司

発行日: