免疫?リウマチ内科学

スタッフ

教授 Professor
高橋裕樹 Hiroki Takahashi, M.D., Ph. D.

所属 : 医学部医学科 臨床医学部門学科目 免疫?リウマチ内科学
SOM,(SOM),Department of Rheumatology and Clinical Immunology
研究テーマ : 膠原病に対する適確医療の開発,IgG4関連疾患の病因?病態の解明と新規治療法の開発
研究活動と展望 : 関節リウマチを代表とする膠原病は慢性炎症性疾患であり,臓器障害や四肢機能障害を生じることから適切なタイミングでの治療介入がunmet needsとなっている.生物学的製剤やステロイドの効率的な使用が有効であることは証明されつつあるが,重篤な副作用もときにみられ,リスク因子などで症例を選別した適確医療の導入が待たれている.既存の血清マーカーに加え,新規バイオマーカーの開発による,より効率的な分子標的療法の開発を目指して臨床研究を行っている.また,21世紀にはいって確立した新規の全身疾患であるIgG4関連疾患に関し,精力的に診療および研究を行っている.当科は全国でも有数のIgG4関連疾患に関する診療経験を有しており,多くの臨床試験に参画するとともに,新規治療法の開発につながる病因?病態解明について検索を進めている.


講師 Lecturer
神田真聡 Masatoshi Kanda, M.D., Ph. D.

所属:医学部医学科 臨床医学部門学科目 免疫?リウマチ内科学
SOM,(SOM),Department of Rheumatology and Clinical Immunology
研究テーマ : RNA-Seq?シングルセル解析を用いたループス腎炎?ANCA関連腎炎の病態解明、リボソームフットプリンティングを用いた新規マイクロペプチドの探索、IgG4関連疾患の病因?病態の解明と新規治療法の開発
研究活動と展望 : ドイツ留学先でシングルセル解析、RNA-Seq、リボソームフットプリンティング(Ribo-Seq)というような一般的なものから特殊なトランスクリプトーム解析にまで幅広く経験し、次世代シークエンサーを用いた実験系を得意とする。また、自らPythonやRを駆使してデータ解析を行うことにより、リウマチ専門医?分子生物学者?バイオインフォマティシャンとしての知識を統合し、それをデータ解析に生かすことで、独自の視点で効率的に大規模データから病態へのアプローチを行うことに主眼を置いている。対象疾患は主に全身性エリテマトーデス、ANCA関連血管炎、IgG4関連疾患であるが、そのほか肝疾患?心疾患等でも幅広くデータ解析の経験がある。また、Ribo-Seqを用いた新規タンパク質の探索も行っている。それらの膨大なデータから患者治療への足掛かりを得るための研究を日々続けている。